40代准看護師の転職事情

time 2017/02/24

40代准看護師の転職事情

40代准看護師の転職

40代の准看護師の転職を考える時にはさまざまな理由があります。同じ職場で長く働いていた方がリーダー役を求められて合わないと感じたり、急性期病院のような忙しい職場で体力の衰えを感じクリニックへの転職を考えたり。
新人の頃とは違い、求められること、できることが変わるため、ある意味転機といえる40代。
そんな40代准看護師の転職について考えていきましょう。

40代准看護師が転職を考える理由は?

何十年も同じ職場に勤めベテランとなった人や、他業種から転職をした人など、境遇はそれぞれ違います。
40代で転職を考える理由とはどんなことがあるでしょうか?

子育てがひと段落したので復職したい

出産や育児を理由に離職した人が、子育てがひと段落したタイミングで復職を考えるのがこの時期。また、旦那さんの転勤で引っ越しが決まったという場合もあります。
また、日本全体で晩婚化が進んでいるため、35歳で結婚、40歳前後で出産という人も少なくありません。出産前までしっかり働いて、出産を機に一度退職したものの、子どもが保育園に入った・小学校に上がった、というタイミングで、また准看護師として再就職しようとしている40代は多いです。
給料ややりがいよりも、保育園や学童保育のお迎えの時間を最優先にするなど、子育ての時間を優先して再就職先を選ぶ必要があります。

職場の人間関係や雰囲気になじめない

40代はコミュニケーション能力が高くて当たり前という見られ方をする傾向があります。
しかし、人と関わることが多く女性の多い職場なので、どうしても派閥ができたり、意見の相違から摩擦が生まれることもあります。
若い頃のように上司や先輩に相談するわけにはいきませんし、1人で抱え込んでしまう傾向があります。
また自分が独身であった場合、同僚や後輩が次々に結婚していく時期になると劣等感を抱きやすくなります。
主任や師長など順調にキャリアアップを重ねていける環境であれば良いのですが、後輩が自分より先に専門看護師や認定看護師などの資格取得をして、活躍の場を増やしているような場合、人間関係がうまくいかなくなるケースもあります。

穏やかに看護がしたい

なかでも急性期病院に勤めている准看護師に多いのが、ゆったりと穏やかに看護がしたいという理由。看護師になるときに抱いていた「患者さん1人ひとりに寄り添う看護」ができないまま続けていていいのだろうかという疑問が出てしまいます。
また20代、30代と比較するとどうしても体力は落ちていきます。そのため、夜勤のある交代制勤務の仕事を続けていくのは辛いといった理由もあります。この先も勤めていくことを考えると、50代以降になっても可能な条件で仕事を続けるのが現実的といえます。

40代准看護師のお給料

40代の准看護師の平均給与、また収入アップのコツなどをご紹介します。

40代准看護師の平均年収・月収は?

40代准看護師の平均年収はどのくらいでしょうか。
下記は、平成27年度の厚生労働省調べの数字です。

40代前半(40~44歳)の准看護師の平均給与

  • 男性 年収440万1,500円/月額31万3,200円(うちボーナス64万3,100円)
  • 女性 年収386万4,900円/月額26万7,800円(うちボーナス65万1,300円)

40代後半(45歳~49歳)の准看護師の平均給与

  • 男性 年収448万4,600円/月額30万7,200円(うちボーナス79万8,200円)
  • 女性 年収404万4,900円/月額28万1,000円(うちボーナス67万2,900円)

新人准看護師は同年代の一般会社員に比べ高水準を保っていましたが、
30代~40代に入ると、逆転してしまうケースがあります。
看護師は給与の昇給率が低いため、一部では賃金カーブを「寝たきりカーブ」と呼ぶこともあります。
副主任、主任、副師長、師長などの役職に就くという方法もありますが、正看護師と比較すると准看護師が役職に就ける確率は低いです。
そこで、40代の准看護師がお給料アップをする方法を、下記にまとめました。

夜勤手当や残業手当でアップする

結婚や出産を機に、勤務は日勤のみという40代の准看護師さんは多いでしょう。
ブランクがあるとその分昇給はできませんので、お給料に満足していない方もいるのではないでしょうか。
そんな時は、思い切って夜勤や残業で手当を得ましょう。
40代であれば子育てがひと段落している方も多いと思いますので、ご家族の協力があれば夜勤に入ることも難しくないかもしれません。

しかし、一番の問題は体力の衰えです。20代~30代の頃とは違い、体力面で夜勤に入るのに不安がある方もいるでしょう。
そんなときは、介護施設への転職がおすすめです。介護施設には介護士さんがいるため、夜勤は服薬管理や翌日の準備、看護記録の記入などが主な仕事です。

夜勤手当は2交代制で約1万円、月に4回入れば4万円アップします。
慣れないうちは夜勤に抵抗があるかもしれませんが、年収が約50万円アップすることを考えると、工夫次第でこなすこともできるかもしれません。

経験年数を加算してくれる職場へ転職する

上記で介護施設で夜勤をすることをおすすめしましたが、どの介護施設を選んでも良いというわけではありません。
介護施設を選ぶのであれば、今までの准看護師の経験をきちんと評価して、それを基本給に加算してくれるところを選ぶ必要があります。

また、介護施設でなく病院で勤める場合には、今までの看護師人生で一番自分に合っていた科や、前職で勤めていた科を中心に職場探しをしましょう。
40代の准看護師といえば、今までの経験から高度な専門的な看護を期待されるため、初めての科の職場は向きません。

40代の准看護師さんは20年以上の経験を持っている人も多いでしょう。
その長い経験を評価してくれる職場を選ばなければ、最悪の場合、新卒看護師と同じ給料で働くことになります。
転職して新卒看護師と同じ給料で働くことになったら、年収は大きく低下しますので、がんばって夜勤に入る意味がなくなってしまいます。
そのため、40代以上の准看護師の方が転職する際には、今までの経験をしっかりと評価してくれる職場を選ぶようにしましょう。

40代で転職するメリット

厳しいと思われる40代准看護師の転職ですが、もちろんメリットもあります。

ブランクのある准看護師でも採用されやすい

看護師の仕事は専門性が高く、経験が問われます。そして依然深刻な人材不足ですので、40代の准看護師が転職するのは難しいことではありません。
そして、社会全体で晩婚化が進み30代で結婚するケースが増えていることから、ブランクが生じるのは致し方ありません。5年以上空いていることも珍しくはありません。
他の職種では正社員としての雇用は難しいこともありますが、看護師の場合は、本人のやる気次第で十分働くことができます。
その際には、看護技術や知識が抜け落ちていることもありますので、復職支援セミナーなどに参加して再度勉強する姿勢が大切です。

職場に順応しやすい

40代ともなると、さまざまな人生経験を積んできていることもあり、職場では仕事だと割りきって、分け隔てなくコミュニケーションを図ることができる順応性を持ち合わせています。
そのため、雇う側としては、余計な気を遣わなくていいので助かります。
40代の看護師は現場の仕事に加え、若手の育成や職場の管理を任されることが多いので、コミュニケーション能力が高いことは歓迎されます。
40代の転職では、それまでの知識や経験をアピールすると同時に、教育や管理についても積極的に行っていく姿勢を見せるといいでしょう。

40代で転職するデメリット

一方、境遇によってはデメリットが発生する場合もあります。

人により能力の差が大きい

他業種からの転職や、ブランクがあるなど、新人看護師としてスタートする40代の准看護師の方もいらっしゃいます。
経験年数からベテランとなる方も多いですが、周囲の人は何かあっても注意しづらい状態にあります。
そんなときに周囲の声を素直に聞くことができるかどうかは大切で、周囲の言うことに反発ばかりしているようでは周りに馴染むことはできません。
そのため、採用側としては、40代の准看護師はスキルや経験だけでなく、新しい環境に馴染もうとする柔軟性や人間性を重視するようになります。

40代准看護師の転職に悩んだら、転職コンサルタントに相談しよう

40代の准看護師は、結婚や家族の有無、お給料かワークライフバランスどちらが優先かなど、境遇により働き方も変わります。地域によっては、希望に沿った求人がなかなか見つからないということもあるでしょう。
そんなときに活用したいのが、看護師専門の転職サイトです。専任の転職コンサルタントには転職にまつわるお悩みを相談することもできますし、希望を伝えると求人を探して紹介してくれます。転職活動にかける時間がない方や、どこから始めたらわからないという方は、まず相談してみることをおすすめします。