准看護師に求められるスキルや知識とは?

time 2016/11/25

准看護師に求められるスキルや知識とは?

准看護師に求められるスキルや知識とは?

業務内容については、正看護師と変わらないと言われている准看護師。ですが、特に准看護師に必要とされるスキル・知識というのは存在します。
准看護師は正看護師へのスキルアップを促されることが多いかと思いますが、准看護師のままでもスキルを活かしてステップアップしていくことは可能です。
より准看護師として働きやすく、スキルを身につけるために心掛けたいポイントをまとめました。

正看護師と同じように、基本的な処置や検査のスキル・知識は必須

准看護師は、医師や正看護師の指示に基づいて、患者の診療を補助したり、患者が入院生活を過ごしやすいよう日常生活の援助や看護を行います。具体的には、問診や各種検査、点滴や注射、食事・排泄の補助、患者移送、検温や入浴の介助、体位交換、記録、巡回、ベッドメイキングなど。

患者の症状を正確に把握し、医師や正看護師に報告するのも仕事。ときには患者だけでなく、その家族への対応も行います。高度化する医療体制のなか、患者の健康管理や療養生活の相談にのったり、患者の心のケアを行ったりと、医療チームのなかで重要な役割を果たします。患者と接する時間が最も長いので、患者の異常にいち早く気づくことができるのは看護師であり、患者の命を預かる責任の重い仕事といえるでしょう。

准看護師に求められる3つのスキル

正看護師を目指している准看護師の方もいるかと思いますが、必ずしも正看護師にならなくても准看護師のまま別の分野において専門知識を磨くことでスキルアップしていくことはできます。
准看護師はタイミングとして正看護師よりも先に現場の仕事をスタートさせることができるため、それだけスキルアップへ向けても早い段階から勉強していくことが可能です。
こういったメリットのある准看護師ですが、働くうえでの3つのスキルが必要です。

1.医師や正看護師の指示に従って働くこと

どのような仕事でも、コミュニケーションが情報伝達や共有に不可欠です。
報告は医療計画や対策を立てるきっかけになるものです。医療安全と密接に関わってきますので、簡潔に、他者の立場でもわかりやすいように伝えます。要領をかいつまんで話す、というのが苦手な口下手な人も多いですが、これも慣れです。重要インシデントだけではなく、夜間に起きたちょっとしたことでも医師や正看護師に報告するようにしましょう。

また、シフトで働く看護師では「申し送り」が連絡になります。連絡が適切に行われないと、患者さんの治療や処置に間違いが起こったり、医師の指示通りにできなかったり、患者さんの不信感にもつながってしまいます。
看護業務のなかで、どんなに経験を積んでもわからないこと、判断に困ることもあります。
問題解決の方法として、相談は得に大事です。自分だけで抱え込まず、必ず相談しましょう。多少言葉が足らなくても、大体の人はあなたの言うことを理解し、快く相談に乗ってくれるのではないでしょうか。

2.患者さんとの信頼関係を築くこと

患者さんのなかには「担当は正看護師にしてほしい」と言う人がいます。残念ながら、准看護師に対する偏見が少なからずあるのは仕方がないことなのかもしれません。
そんな時こそ、より患者さんとコミュニケーションをとり不安を取り除く必要があります。

看護師は医師に比べると患者さんと会話する機会も多いため、様々な悩み相談をされることもあります。准看護師として活躍するためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
信頼関係をうまく構築するためには、看護師が母親的代理人として、カウンセラーの役割として、よき情報提供者として患者と接することが大切です。
カウンセリングと看護の大きな違いは、信頼関係の構築の際の看護観に、実際の処置が欠かせないことです。患者からの信頼関係を得るために、看護師はただ対話をしていれば良いわけではありません。

信頼関係とは、看護の現場では文字通り頼りになることが含まれています。信頼関係に関する看護研究や文献には「自我を持つこと」と表現されているものもあります。
信頼関係に関する看護観をしっかり持ったうえで、看護師自らが患者のニーズを察知して積極的に行動するということです。
「正看護師、准看護師関係なく、あなたが担当でよかった」と思われたら、喜びも大きいですよね。

3.正看護師との良好な人間関係を築くこと

職場での良い対人関係、チームワークがとれていることは、質の高い看護を提供し、仕事を効率的に安全に進めるためにも欠かせないことですよね。
看護師の年間離職者は10万人以上で、その平均転職回数は4~5回と言われていますが、離職や転職の主な理由は人間関係のこじれからです。

良好な人間関係のためには、まず挨拶をしっかりすること。明るく良い挨拶をされると気持ちが良いものですし、緊張していたり不安に思ってその場にいる人にとっては、明るく気さくに挨拶してもらえるだけで、ふっと心が軽くなったりします。

2つ目は、悪口や噂話をしないこと。時には不満や悩みを誰かに聞いてもらいたいことはあるでしょう。しかし、悪口や噂話というのは人間関係に影響するので、できるだけ避けることは大切です。
3つ目は、互いの価値観を理解すること。看護師は命に関する仕事をする身として、1人1人がポリシーのような価値観や看護観をもっています。それらが異なっていることは当然なので、お互いにそれを尊重し合った上で、自分の考えや意見を伝えると、コミュニケーションがぐっとスムーズになるはずです。

仕事内容や職場によってはスキル・知識が低下してしまうことも…

クリニックや診療所、短期・単発のお仕事などは、休日が多い(企業のカレンダーによる)、給料が高い、福利厚生が充実しているなどのメリットがあります。その一方で、医療行為とは大きく離れてしまうため、今後医療の現場に看護師として復職する際にスキルの低下が気になるところです。
注射や点滴といった行為は、毎日やるのとやらないのとでは技術的に大きな差ができるでしょう。同じ仕事をずっと続けるならいいのですが、通常の病院に移動になったり、転職する可能性がある場合は、医療行為を行っていないことで不安を感じることもあります。

もしブランクにより看護技術や知識に不安を感じているなら、再び看護師として働く前に、再就職研修や復職支援研修を受けることをおすすめします。
長い間仕事から離れていると、どうしても仕事に対する感覚が鈍っていたり、最新の医療技術についていけなくなっていしまっている場合があります。そんなとき、働いてしまってから遅れを取り戻すのは大変です。あらかじめ、看護師としての準備を整えておく必要があります。

研修や勉強会でスキル・知識を積極的に磨こう!

身近で参加しやすいものに、病院・部署(病棟や外来)における勉強会があげられます。
病院で行われる勉強会は、体位交換の方法、補液についてなど、どの部署でも共通して身につけておくべき内容を行っていることがあります。
また、病院によっては独自の「テスト」を設けており、テストに合格しなければ特定の医療行為を実施してはいけないと定めているところもあるようです。
部署における勉強会は、自分が働く場所ですぐに役立つ実践的な内容を扱っている場合が多いです。その専門領域における基本的な事柄から発展的な内容まで、多くの学びを得ることができます。

また、勤務先の病院・部署で行われる勉強会のほかに、外部のセミナーや研究会に参加するという方法もあります。
代表的なものには、日本看護協会が行っているセミナーや研修会があります。これらは、基礎的な内容から各領域のかなり専門性の高い分野までさまざまな種類があります。
そのほか、出版社などが行っているセミナーもあります。出版社が行うセミナーは、日本看護協会が行っているセミナーに比べて参加費が高額になることが多いです。しかし、「その分野の一流講師を招いている」「1日でそのテーマを網羅できる」など、さまざまなメリットがあります。

看護師専門の転職サイトを使ってみよう!

スキルが活かせず、むしろ低下…という職場がある一方、スキルを伸ばすことのできる職場もあります。何を優先するかによって選び方は異なりますが、もしスキルアップを目指すのであれば、転職を選ぶのも1つの手です。看護師専門の転職サイトでは、専任コンサルタントに転職に関する相談をすることができます。希望する条件を伝えて求人を紹介してもらうこともできますし、どのような働き方が自分に合ってるのかを相談することもできます。転職の際にはぜひ活用したいツールです。