准看護師が正看護師の資格を取得するためには?

time 2016/11/02

准看護師が正看護師の資格を取得するためには?

准看護師が正看護師の資格を取得するためには?

「准看護師」と「正看護師」はそれぞれ認可をする主体が異なる別の資格です。しかし、実際の業務では両者はあまり区別されておらず、同じような仕事をしています。
一方で、収入面などでは正看護師の方が高い傾向にあります。
同じ業務をしていて収入に差があるのは納得できないという准看護師の方もいるでしょう。その場合、准看護師から正看護師になる方法があります。
准看護師としての実務経験があれば正看護師になりやすい制度もありますので、ここで紹介します。

正看護師を目指す准看護師は増えている

女性の高校の進学率が低かった時代、准看護師は人気でした。中学を卒業すれば、すぐに准看護師の養成学校に入ることができたからです。しかし、最近では高校を卒業することが一般的になり、看護師になりたい人は高校卒業後に看護学校や大学の看護科に進み、正看護師を目指すことが主流になりました。

また、日本看護協会は准看護師を看護師へ一本化しようという提案をしています。それにともない、准看護師の養成学校の数も減少していて、2015年には神奈川県が准看護師の新規養成をストップしました。この動きはほかの都道府県にも拡がっていく可能性があります。
その影響もあり、正看護師を目指す准看護師が増えているのです。

准看護師が正看護師の資格取得を目指す3つの理由

看護師として働くうえで何を重要視するかは人それぞれです。お金ではなくやりがいや職場の雰囲気などを重視する人もたくさんいます。しかし正看護師を目指すということは、キャリアアップという意味でも大きな意味があることです。下記では、准看護師から正看護師を目指す理由についてご紹介します。

1.年収や待遇が優れているため

業務内容は同じようであっても、資格の名前が異なることで、准看護師の収入は正看護師に劣っていることが多いようです。正看護師の年収の平均は500万円近いのですが、准看護師の場合はそれよりも約100万円低く、300万円台後半の人が多くなっています。

また、この差が生じている理由として「看護加算」という制度があります。簡単にいいますと、正看護師が医療行為を行っていると、診療報酬(患者さんへの請求も含めて)が加点されるので病院側が儲かります。

そのため、特に大病院などは正看護師を積極的に採用したがるという背景もあります。看護加算の分、正看護師に還元されているとみることができます。ちなみに、診療報酬の部分では、准看護師は「看護師」ではなく「看護職員」というカテゴリーになります。
このような待遇の違いが、資格取得を目指す理由としてあるようです。

2.キャリアアップや役職アップを目指すため

一般化していることではありませんが、やはり正看護師の方が役職に就ける可能性は高いです。
病院には「看護部長」や「主任」といった役職があり、責任も大きいのですがそれだけやりがいのある仕事でもあります。もちろん、それに合わせた「手当」がつく場合も多いです。
しかし、准看護師の場合はなかなかそうした地位に就くことは難しいといわれています。可能性はゼロではありませんが、同じ職場に正看護師と准看護師がいて、能力的に同じくらいだった場合は、やはり正看護師の方がそうした地位に就きやすいというのは事実です。

3.准看護師に転職する社会人が増えているため

現在、他業種に就いている社会人で、准看護師に転職する方が増えています。
理由としては、安定した職業に就きたい、高収入を得たい、やりがいのある仕事がしたい等が挙げられます。
社会人にとっては、准看護師は正看護師よりも資格の取得までにかかる期間が短く、学費が安いことがメリットの1つでもあります。准看護師は新しく資格をとって別の仕事に就きたい方にとっては、魅力的な仕事です。

そして、准看護師は正看護師へとキャリアアップすることもできるので、まずは准看護師になった後に、准看護師として働きながら夜間学校などで正看護師の勉強をして国家資格を取得することができます。
最初から正看護師の専門学校に進むよりは遠回りになりますが、働きながら正看護師の資格を取得できるという面では、社会人から看護師に進む人にとって、収入を得られるメリットがあります。
さらに、大学卒業の資格を持っている人であれば、看護大学に進めば2年生として編入することができ、そこから正看護師の資格取得を目指すことが可能です。

准看護師が正看護師の資格を取得する3つの方法

正看護師の免許は「厚生労働大臣」が発行する国家資格ですが、准看護師の免許は「都道府県知事」が発行する免許です。准看護師と正看護師は別の資格なので、正看護師になるためには国家資格である正看護師試験に合格する必要があります。そのための受験資格をどう得るかということですが、准看護師の資格をもっていること=正看護師試験の受験資格ではないことに注意してください。
新しく正看護師向けの勉強をする必要があります。以下で准看護師から正看護師になる方法について説明していきます。

1.働きながら夜間の看護専門学校に通う

定時制で時間が遅い准看護師学校であれば、社会人として働きながら准看護師試験の受験資格を得る=准看護師学校を卒業する、ことも可能です。肉体的にも精神的にも大変ではありますが、不可能ではありません。
一方で、いきなり正看護師を目指そうとすると、現状のカリキュラムでは社会人との二足のわらじで勉強するのはまず不可能です。そこは必要なカリキュラムが少なくなりやすい准看護師だからこそ、働きながらの資格取得が可能なのです。

2.通信制の看護専門学校で学ぶ(実務経験必須)

准看護師から看護師になるにあたり、通信制で学ぶための要件では、准看護師資格取得後10年間の実務経験が必要だとされてきました。しかし、この実務経験の要件が大幅に短縮され、2015年12月に改正法がなされ「10年→7年」に短縮されることが決定されました。よって、通信制で学ぶために7年間の実務経験が必要となります。なお、この改正は2018年4月入学制から適応されることとなっています。

3.准看護師を辞めて看護専門学校に通う

全日制の場合は仕事と並行して行うことはまず無理なので、今の職場を休職ないし退職する必要があります。理解のある職場であれば、まだ雇ってもらうこともあるかもしれませんが、そうならない場合もあります。
職の安定性という意味では多少賭けの要素もあります。今の職場で准看護師として働いていて雰囲気がよいのであれば、少し考えてみる必要があります。
その場合、空いた時間に働きながら生活することとなりますので、アルバイト・派遣を利用して仕事先を探してみましょう。看護師のアルバイト・派遣探しにはNURSY派遣を参考にするのがおすすめです。

転職やキャリアの相談は、看護師専門のコンサルタントに!

准看護師の仕事を続けながら、正看護師の勉強をする際には、ライフスタイルに合った仕事を見つけることが大切です。転職が必要な場合には、看護師専門の求人サイトに登録して条件に合う求人を探してみましょう。その際、看護師専門のコンサルタントに相談をすると、目的の求人をスムーズに探すことができます。コンサルタントには無料で相談することができるので、疑問や不安があるときなどに役立ちます。